今日は、「セミラミスの歌」の第15詩節から第24詩節まで、読みました。バビロンの女王セミラミスが、塔の高みから都市を眺めおろし、新たな神殿の建設が進む街の活気に満足し、民衆への嫌悪と愛情の混交、民衆の蜂起の可能性に対する鎮圧力の自負、恋愛の奴隷になることはありえないという自負など、昂揚した精神の描写が続きました。ところどころ、難解な部分もありましたが、そんなときは、フランス国立図書館ガリカで公開されている、『旧詩帖』の草稿(naf19003)を見ると、解釈上のヒントがときどき見つかることがある、ということを、具体例をあげて示してみました。来週は残り二詩節を片づけ、最後の散文「詩の愛好家」を読む予定です。予習をどうぞよろしく。