今日は、「レオナルドと哲学者たち」を、無事、読了しました。ヴァレリーの込み入った思考に丁寧についていくのは骨が折れますが、それでも、テクストの明快さを感得できたときは爽快な気持ちになります。ヴァレリーの理論的散文も、ヴァレリー自身が基本的に詩人であるせいか、詩的な比喩や華麗なレトリックに富んでいて、読んでいて心地よいところがあります。次回からは、ヴァレリーダ・ヴィンチ論の最初となった「レオナルド・ダ・ヴィンチ方法序説」の読みに入ります。プレイヤード版のテクストと1895年の「ラ・ヌーヴェル・ルヴュ」所収の初版テクストをお配りしました。可能な範囲で予習をよろしくお願いします。