今日は、「夕べの豪奢」の第9詩節の終わり(45行目)まで、読みました。ヴァレリーは特にアリテラシオン(畳韻)を好む詩人であるというワルゼールの文章を紹介しました(『ヴァレリーの詩』110-111頁)。そして、全体の構成については、ホワイティングの指摘――平凡な連続性を破ろうとするあまり、精神の各モメントの断絶がはっきり出過ぎてしまい、全体のまとまりが悪くなってしまった――を紹介しました。わからない部分も残る一方で、音・イメージ・意味がしっかり絡み合って心に刻まれる表現もあります。受講者登録が完了したので今日から出席をとりはじめました。難解なテクストを読み解くのは苦しい作業ですが、どうか予習をよろしく。では、また来週。