今日は、ボードレールの『パリの憂鬱』の第10番、「午前一時に」の読みに入り、37行目まで、読みました。9番の「駄目なガラス屋」の「私」も理想・夢想や鬱屈・倦怠を感じながら自室にいましたが、この10番の「私」も深夜、今日一日のあれやこれやのくだらないことどもを思い出しつつ自室にいます。9番のように他人への攻撃のかたちはとらず、こちらの「私」は、より内省的です。深夜の詩人の苦い感情がリアルに、活き活きと伝わってきます。次回は残りを読んでから、12番の詩「群衆」を読みます。しぶとく、予習を!では、また来週。