今日は、「レオナルドと哲学者たち」の続きで、プレイヤード版第1巻のp.1243の下から4行目まで、読みました。関係節の多い、息の長い文章、しかも抽象的な表現の多い文章が続きますが、芸術と哲学(美学)との断絶を際立たせるヴァレリーの文章の息遣いは熱気に満ちているように感じられます。芸術をめぐる言説のあり方がここしばらく前からの文章の主題ですが、哲学批判がえんえんと(まだまだこれからも)続きます。議論が込み入ってくると全体が見えなくなりがちですので、常に、ヴァレリーが何を言わんとしているのかを考えつつ読むように、努力いたしましょう。それでは、また来週。