今日は、いよいよ「ナルシスは語る」のテクストの読みに入りました。もたげる疑問を大切にしながら、ゆっくり読んでいます。タイトル、エピグラフ(銘句)、それから最初の二行をめぐって、あれやこれや、考えてみました。意味ばかりでなく、音やイメージを特に大切にしましょう。二行目のpour m'etre desire dans votre nuditeという箇所のm'etre desireは解釈が難しいところですが、ここは、me desirerの複合過去形ではないか、つまり「自分を欲望したこと」の意ではないかと、とりあえず解釈してみましたが、私自身、あまり自信がありません。鏡像の出てくるイメージは基本的に二重の世界になるので、明確なイメージを結ぶまで時間がかかりますが、そのぶん、とりくみの仕甲斐のあるテクストです。がんばりましょう。さて、来週のこの授業は休講とさせていただきます。次回は連休明けの5月8日となります。じっくりと予習をしてきてください。それでは、よいゴールデンウィークを!