今日は、p.1238の下から2行目まで、読みました。哲学者は行動価値についての学(倫理学)と感情表現や感動創造にかかわる諸価値についての学(美学)という二つのものを自分のうちに構築せざるをえない、とヴァレリーが言っているところで使われていた比喩――全能の〈我〉が王様として君臨する思考の宮殿に、このシンメトリックな二つの翼廊がないと、思考の宮殿は完璧さに欠けてしまう――を読んでいたとき、リシュリュー翼とシュリー翼がシンメトリックに向き合って並ぶルーヴル宮(ルーヴル美術館)の配置を思い出しました。ヴァレリーのboutade(毒舌)はすがすがしいほど強烈です。来週は休講です。次回は連休明けとなります。予習をよろしく。