前期最終回の今日は、「〈ナルシス〉断章」の最後まで、無事、読み終えることができました。とりあえずテクストをひととおり、最初から最後まで、ゆっくり読んでみるという目的を果たすことができて嬉しく思います。細部において難解な部分はいろいろありましたが、全体としてみれば、ちゃんと明快に読めるところが大半だったと確信します。テクストをひととおり読んだ経験に基づいて、後期は、このテクストについてあれこれと考えるために、他のさまざまなテクストとの比較を試みたり、もろもろの研究者の見解に耳を傾けたりしてみる予定です。震災で学期はじまりが遅れた分、夏休みは縮小となりますが、それでもやはり、まとまった時間があるというのは喜ばしいことです。皆さん、どうか充実したヴァカンスをお過ごしくださいますように!