今日は、p.1182の下から7行目のcomprendre.まで、読みました。ドガのおじいさんとマラルメの先祖が敵対関係にあったというエピソードから、今度は、ヴァレリーの記憶にある画家ドガと詩人マラルメの関係について、二人の激しいコントラストが浮き彫りにされていきます。Rien ne ressemblait moins a 〜de Degas que 〜de Mallarmeという構文が二度、効果的に用いられていました。「マラルメの〜ほど、ドガの〜に似ていないものは何もない」という強調の文体です。二人は性格的に正反対で、たぶんマラルメは自分の性格とあまりにも違うドガの性格を恐れていたはずだとヴァレリーは断言しています。授業はあと二回を残すのみとなりました。味わい深いこのテクスト、じっくりと丁寧な読解を続けましょう。