今日は、最初に先週実施した中間試験の答案を返却し、ポイントだけ解説してから、教科書に戻り、第16課の不法滞在外国人の国外追放(強制送還)に関する記事を読みました。記事によれば、国外退去させられた不法滞在外国人の数は2002年に1万人、2005年に2万人、2008年に3万人(ということは2011年には4万人でしょうか?)ということでした。「人権の国」フランスも、経済の構造変化、歴史の流れに翻弄されざるをえないことはたしかですし、移民を労働者としてうまく活用してきたことも事実です。一方で、やはりフランスには平等原理を維持してほしいという期待も世界的に強いでしょう。普遍か差異か、寛容か排除か、移民をめぐるさまざまな問題は大革命の根本原理に関わっている場合が多いように思います。それでは、また来週。