今日は、前回読んだレイの論文の最後に引用されていた、アンリ・ルアールの言葉について、それと非常に近い意味内容のヴァレリーの言葉(1937年のフランス哲学協会での講演「芸術についての考察」のなかの言葉)を、黒板に書き出してみました。思考の共振という現象は面白いです。そのあと、先週予告していた「コローをめぐって」のつまみ食い的な読みをやるのは(ヴァレリーの文章の味わいがつかめなくなる恐れがあるので)やめにして、とりあえず、冒頭部から、原文を丁寧に読んでいくことにしました。今日は、p.154右側のMais encore,というところの前まで、読みました。テクストが印刷された部分はお配りしたランベール版で9枚とちょっとですので、一回3枚程度読めば、読了できる計算です。予習をよろしくお願いします。それでは、皆さん、よい冬休みをお過ごしください。