今日は、先週残した部分を読んだ後、ジャン=ドミニック・レイによる論文「ポール・ヴァレリーとアンリ・ルアール」の読みに入り、p.19の下から3行目のところまで、読みました。知性の人という側面が強調されがちなヴァレリーですが、友情の人という側面も重要だ、とレイさんは言います。ヴァレリーは、ルイスやジッドとの友情を通じて、ルアール家の人々とも、友情に満ちた付き合いをするようになっていきます。モンペリエの農学校に研修に来たユージェーヌ・ルアールと「絵画についてとても話が合う」とヴァレリーは言っています。ヴァレリーは、やがてユージェーヌ・ルアールに導かれて、ユージェーヌの父であるアンリ・ルアールの家(パリ、リスボン通り34番地)を訪れるようになります。ヴァレリーは、そこで、数多くの本物の絵画を眺めることになるでしょう。来週は論文の後半を読みますので、予習をよろしく。