今日は、p.130の5行目まで、読みました。自然の産物と人間の産物の区別という問題が、あいかわらず続いています。物の生成原理について、偶然の生成、自然の生成、人間による生成の三つのモードが語られたあと、前二者については、作るものと作られるものが不可分であるという《不分離原理》があると指摘され、人間による制作については、作る行為と作られる対象が分離されているという《分離原理》があると指摘されます。基本的に、構築するという行為は、《分離原理》による創造である、と、ソクラテスは言い、さらに、人間の創造行為を、身体のための原理(有用性)、魂のための原理(美)、世界への抵抗のための原理(堅牢性または持続性)、という、三つの点で説明し、建築こそは、その三つの点のすべてを要求する、完全な芸術であると言います。ところどころ、難しい表現が出てきますが、何とか先に進んでいきましょう。次回は、p.133の終わりまで読みます。予習をよろしく。