今日は、筆記試験を実施しました。とりあえずは、お疲れ様。論のうちに多少なりとも都市との関連を記すという条件が足かせとなったか、扱う作品の幅を縮めてしまったかもしれません。多く取り上げられた作品を見ますと、コレットの『シェリ』が6名、ブルトンの『ナジャ』が4名、ラディゲの『肉体の悪魔』が4名、その他いろいろ、というところでした。これからじっくりと読ませていただきます。これにて、授業はつつがなく終了となりました。いよいよ夏休みですね。普段忙しくて、なかなか、まとまった読書が出来ないという方々は、この夏、是非、今まで以上に、意識的に本を読んでいただければ幸いです。できれば、古典を。そして、面白いと感じたところがあったら、それをさらに追求して、自分なりの関心の糸で、次の本へ、そしてまた次の本へ、と、どんどんつないでいってください。そうするうちに、自分の問題意識のかたちとでもいうものが、自然と出来上がってくるでしょう。それでは、皆さん、どうぞお元気で、充実した夏休みをお過ごしください。