今日は、ランベールさんによる解説の部分からpp.18-20のあたりをやや詳しく読んで説明させていただきました。ランベールさんは、ネットで調べてみると、詩人・文芸評論家で、ロジェ・カイヨワについての研究書も書いているという方のようです。ヴァレリーを紹介する文章はなかなか凝ったもので、決して簡単ではありませんが、味わいのある表現が多いところから、相当の文章家であるように思われます。ヴァレリーの批評の基本にある普遍主義といいますか、全分野横断的な知のあり方といいますか、ルネッサンス的な全方位開放型知性のすがすがしさのようなものを、短い解説の中で説得的に語っているところは、お見事だと思います。さて、来週、再来週と休日が続き、次回は連休明けの5月13日となります。少し時間がある間に、pp.23-26をじっくり読んできてください。今日、入る予定でしたから、既に予習をしてこられた方も多いでしょうけれど、もう一度、ゆっくり読んで、ヴァレリーは何を言おうとしているのか、考えてきてくだされば幸いです。それでは、よいゴールデンウィークをお過ごしください。