最終回

 今日は、まず、先週実施した期末試験の答案コピーを返却し、実力問題の解説をしてから、テキストの残り二章、補遺の3(過激化する少年犯罪)と補遺の4(ボーヴォワール橋)を読み、最後に、授業評価アンケートに答えていただいて、すべて無事終了となりました。補遺の3の文章は、現代フランスにおける深刻な「郊外問題」を取り上げた、リアルなリポートでした。振り返ってみれば、テキストに収録された24の文章は、いずれも、現代フランス社会の、ある具体的な一面を紹介した記事でした。これらの紹介記事に触れることによって、私たちも、具体的な知識をいろいろと得ることが出来たと思います。最後まで授業に出席した皆さんは、既に、フランス語の基礎学力を十分にお持ちです。あとは、それぞれ個々人の問題意識に沿って、勉強を続けていかれることを期待します。「辞書があればだいたい読める」というレベルを維持してほしいことはもちろんですが、さらに上を行ってほしいなあと願っております。たとえば、仏語検定などは、一人で勉強を続ける際に、継続的な動機づけにもなりますし、資格のクラスが上がっていくのは、シンプルに楽しいだろうと思います。フランス語をゼロから学んでたったの一年で3級を取った受講生もおられます。最後までついてきた皆さんには、是非、もうひと頑張りして、仏検2級を取ってほしいと思います。今後のいっそうの健闘を祈ります。