最終回

 今日は、先週実施した期末試験の答案コピーを返却し、実力問題(15点満点)に出した、オバマ氏のヴァージニアでの演説内容を伝える記事について、詳しく解説しました。ついおとといが彼の大統領就任式で、記事内容はそれと重なる部分があり、今読めば、結構わかる内容かもしれません。しかし、ほとんどの皆さんが間違えてしまったのが、siで始まる最初の一文でした。これはsiの譲歩的・対比的用法(〜だが/〜であるのに対して)でした。辞書で例文を調べ、ミニュットペーパーに、日本語訳と一緒に書いてもらいました。siには、仮定(もし〜ならば)、間接疑問(〜かどうか)、そして、今回の場合のような譲歩・対比の用法がありますので、今後は、注意してみてください。残りの時間は、教科書のラストとなる第20課(ロマの人々の聖地であるレ・サント・マリー・ド・ラ・メールの話)を読み、本文・練習問題ともサクサクと終えました。第19課に引き続き、物語や歴史叙述に使われる動詞の「単純過去形」に慣れるためのテキストでした。最後に「授業評価アンケート」に答えていただき、これで、この授業もすべてつつがなく終了となりました。最後まで、一緒に声を出し続けた皆さんのご協力に感謝します。成績評価についての確認ですが、これまでの皆さんの授業参加実績の点数と中間試験の点数と期末試験の点数をすべて合計した得点がそのまま成績評価の素点となります(「手心」は一切ありません)。受講生の中には、秋の仏検で3級を獲得された方もおられます。この授業が、何らかの形で、皆さんのフランス語の勉強の役に立ったとすれば、私としても、本当に嬉しい限りです。フランス語との付き合いは人様々でしょうが、辞書があれば何とか読めるというレベルは、できれば今後も保っていただきたいなあ、と思います。それでは、皆さん、お元気で。