グランド・ランドネ

セーシェル(マヘ島)

 今日は第6課を終えました。フランス語で「ランドネ」というと、イメージとしては、日本語の「遠足」とか「ハイキング」といった軽めのニュアンスから、「トレッキング」とか「ワンダーフォーゲル」といったややヘビーなニュアンスまで含んだ、少し幅のある言葉のように思われます。今日のテキストに出てきた「サンティアゴ・デ・コンポステラへの道」は、まさに「グランド・ランドネ」の典型で、この巡礼の道を走破する壮挙は、四国八十八箇所めぐりとか、芭蕉の「奥の細道」全行程踏破とか、に近いイメージがあるかもしれません。ちなみに、スペイン語サンティアゴはフランス語ならばサンジャック、十二使徒のひとり聖ヤコブを指します。ヤコブは元漁師なので、帆立貝が彼のシンボルマーク(サンティアゴ・デ・コンポステラを目指す巡礼者たちもホタテの貝殻を身につけて歩いていきます)。ゆえに、フランス語でホタテ貝のことを、「聖ヤコブの貝=コキーユ・ド・サンジャック」と呼ぶわけです。ついでのついでに、パリのカルチエ・ラタンの目抜き通りは、現在は、サンミッシェル大通りですが、昔は、それに平行して走るサンジャック通りが目抜き通りだったわけで、この道は、ずうっとはるか西南、スペインの聖地サンティアゴ・デ・コンポステラまで続いているのだ、一生に一度はサンジャック詣でをして、ご利益を授かりたいものだ、などと、人々は想いを馳せたにちがいありません。
 さて、来週7月5日は第7課をやります。再来週7月12日が期末テストです。範囲は、テキストからの出題が第3課から第7課まで(25点)、プラス、実力問題(10点)ということになります。蒸し暑い季節ですが、ちゃんと予習をして爽やかに授業に出席し、爽やかにテストを乗り切っていただきたいものです。