第七回17世紀(2)

セーシェル(プララン島)

 パスカルの『パンセ』とラシーヌの『フェードル』について、それぞれ、担当の方の発表のあと、私のコメントと解説。いずれも、人間の弱さ、運命の強さ、といったところで、ジャンセニスムの考え方の反映が見られました。それにしても、パスカルはほんとに話がうまい、と思います。また、フェードルの告白の長せりふ(1幕3場と2幕5場)、Uさんが指摘してくれた通り、ものすごい迫力です。優雅な恋の女神のイメージとは対極的な、怪物的ヴェニュス、そして、その餌食としてケダモノ化するフェードル。マリー・ベルがフェードルを演じた録音を紹介できなかったのが残念ですが、オドロオドロシイです。次回は、モリエール、ラ・フォンテーヌ、ラ・ロシュフーコーについて、それぞれ発表をしていただきます。十分間のなかでイイタイコトをひとつに絞ってプレゼンテーションをする練習です。担当の方々、準備をよろしく。