今日は、p.127の下から5行目(第12段落の終わり)まで、読みました。第4段落から第10段落までで「内面の劇」の描写がひと区切りついたあと、今度は、第11段落から第19段落まで、外界(世界)を観ること、想像力の発動(イメージの生成と展開)がテーマとなります。世界を虚心に眺めることから始まるヴァレリーの「観ること」論はそのまま、抽象的な散文詩と呼んでもいいテクストを成しており、のちの散文詩「アガート」の世界の先取りです。では、また来週。