今日は、『黄金仮面の王』を読み終えました。読みごたえ十分の物語でした。作品発表当時のシュオブの考えを、グードマールによる伝記の一節を紹介しながら、少しだけたどってみました。記号と(あるいは記号で)戯れることが彼のエクリチュールの力だという指摘は当たっていると思います。また、「芸術作品には芽吹く地下茎の無意識の暗さがある」というシュオブの認識は象徴主義の美学そのもののようです。早目に終わったので、次の物語の冒頭(SF的!)を紹介しました。次回は続きを、ややスピードをあげて、読む予定です。予習をどうぞよろしく。