今日は、p.125の半ば、「現実」まで、読みました。思考の思考という、いわばメタ意識とでも呼ぶべき状態について語ったこの部分は、『序説』全体のなかでも特に、語り手のテンションが高いと感じられるところです。p.124の下から3行目に出てくる、レオナルドの『絵画論』からの引用文は、ヴァレリーのコンテクストにはめ込まれて、意味が大きく広がっています。禅の修行のような?テクストですが、これも19世紀末フランス文学のひとつの達成ではないでしょうか。また、来週。