今日は、p.13の上から12行目まで、読みました。p.12の1行目から17行目までの段落の描写は、p.8の1行目から13行目までの段落の描写と同じく、イメージを重ねて全体の基調を示す、いわば象徴主義的な描写の典型例になっています。今回は、無機質な金銀メタリック系のイメージのかたわらに、血のしたたる有機質の赤系の色のイメージがちりばめられていました。黄金仮面の下には血の吹き出す素顔があることを色彩描写で暗示しています。この物語のテクストは濃密です。では、また来週。