今日は、本文第四段落の終わり、p.122の下から3行目まで、読みました。批評の方法論を宣言している箇所です。完成した作品の出来栄えをあれこれ蘊蓄を傾けながら称賛して終わるのではなく、その作品の生成過程に注意を払い、作品を生み出す精神の運動そのものに、そして、芸術や科学の仕事の根底にある共通の精神の動きそのものに目を向けてみようではないか、とヴァレリーは言います。ここで用いられている単語には抽象度の高いものが多い点に注意しましょう。慣れるまで少し時間がかかる文章ですが、ご辛抱を! では、また来週。