まずレポートのお知らせをしました。締め切りは1月27日(火)。課題は前期と同様です(フランス詩一篇について原文と自訳を示した後、2000字程度で解説。「形式と内容の一致」という観点に触れること)。冬休みの間に素材を決めて準備されることをおすすめします。さて、今日は、「蛇の素描」の第24詩節の終わり(240行目)まで、読みました。相変わらず、じつに計算された言葉の配置に目が眩みます。第22詩節の最初の四行の脚韻は、mots/-meaux(言葉/悪)が-ange/ange(天使)を抱擁韻で挟み撃ちにしています。また、イヴのまなざしが、天使から木の枝へ、神から悪魔へと移動する、その微妙な転移を、ラメ→ラモという音の変化で表現しています。「蛇の素描」は「アポロンの巫女」以上に、凝った詩的技巧が盛りだくさんです。年内は今日で一段落です。年明け1月6日にお会いします。皆さん、よい年末年始を!