今日は、先週に引き続き、バルザックゴリオ爺さん』から、ヴォートランの辛口処世訓と、ゴリオ爺さんを埋葬するラストシーンを、原文も味わいつつ、読みました。ヴォートランも、ジュリアン・ソレルと同じく、ボナパルティストであること、強烈な意志の人であることを確認しました。また、有名なラストシーンでは、葬式代70フランや、墓堀人足への酒手20スー(=1フラン)など、具体的な金額が物語を面白くしているのではないか、と指摘しました。さて、来週は、やはり19世紀小説の最高峰のひとつ、フローベールの『ボヴァリー夫人』の一節を読みます。プリントを配りました。予習をよろしく。