今日は、p.467の終わりまで、読みました。最初に、1930年刊行のバランシエ版の現物(岐阜大学図書館所蔵)をお見せしました。薄く色づいた透かし入りオランダ紙に印刷された265部のうちの一冊です。1923年のテクストを見開き左頁に大きな活字で組み、1930年(刊行は1月ですので実際の執筆は1929年と考えられます)の注のテクストを右頁にやや小さな活字で組んであり、全体にゆったりとした作りになっています。プレイヤード版はいわばホモジェナイズされたテクストですが、初版本などを見ると、もう少し物質的なレベルのことなどもわかって面白いです。本文はあと四頁分です。あと二回で読み終える予定ですので、引き続き予習をよろしく。