今日は、ワルゼールの本の265頁に紹介されている、ヴァレリーの講演の一節を、丁寧に読んでみました。ここには、詩が誕生する瞬間の、形式と内容が未分化の状態が描かれています。形式と内容がまだ分離せず、一体化している状態は、たとえば、フランスの複数の現代詩人たちが、共通して探究しているテーマのひとつです。今日は、明後日木曜日に予定されている、フランシス・ポンジュの専門家でフランス・ヴァランシエンヌ大学のベネディクト・ゴリヨ先生の講演「フランス現代詩地図の素描」の予習として、あらかじめいただいた原稿の骨子を紹介しました。この授業に出ている皆さんは是非、ご出席ください。次回は、残りの文章をざっと読んでから、次の詩「帯」を読む予定です。予習をよろしく。