今日は、クラシック・ラルース版『魅惑』の編者ロベール・モネスティエによる解説文を、p. 20の3行目まで、読みました。ヴァレリーの「純粋詩」は散文的要素を排除します。19頁後半部では、個人的な感情の吐露も詩から厳しく排除されることが述べられていました。だからといって誤解してはいけないのですが、ヴァレリーは非常に感受性の鋭い人です。感受性を露骨に吐露することはしない分だけ、きわめて微妙に、複雑に、リアルに、詩の密度が濃くなっていくところがあるようです。次回(5月7日)は今日の続きを読みます。そろそろ三年生にも当てていきますので、どうぞしっかり予習をしておいてください。