今日は、「レオナルドと哲学者たち」の続きで、p.1254の13行目まで、読みました。言語や知だけでは十分でなく、あらゆる物質的方法を活用して、知を外的に検証可能なものとする力を持つレオナルドは、現代科学の直接の祖であるとヴァレリーは述べ、以下、知を力に従属させる現代科学の特徴が語られます。そこでは「予見における不謬性」が絶対的な価値とされ、説明や理論は媒介的なものにすぎません。こうした「力」の支配する現代科学の時代に、「知」のみの哲学はどうなるのか、という問いかけがなされますが、そのくだりは次回に。また来週。