今日は、プルーストの『失われた時を求めて』から、プチット・マドレーヌ体験のシーンと、スワンが夜のグラン・ブールヴァールをオデット求めてさまようシーンを読んでみました。物語がドラマチックに展開するところも面白いのですが、息の長い、くねくねとした文章による、リアルで立体的な描写や分析が何とも魅力的です。興味をもたれた方は是非、大作の読解に挑戦してみてください。次回の概論は12月14日となります。ヴァレリーについてお話する予定です。