今日は、「友情の森」を読みました。動詞全体が過去形(複合過去と半過去)で語られる回想的詩篇です。「手と手をつないで」は、身体的現実ととるよりも、「並んで」の比喩ととるほうがいいかもしれません。並んで寝転がって星空を見上げるシーンがいいですね。全体に精神的な静謐さが支配的で、青年期のヴァレリーが理想とした友情の状態がよく描かれているように思います。ホワイティングさんの解説に少しだけ入り、p.90の上から8行目まで、眼を通しておきました。次回(12月13日)は解説の残りをざっと説明してから、次の詩篇「空しい踊り子たち」に入る予定です。本日、プリントを配付しました。残部は仏文研究室の机に置いておきます。