今日は、新しい章「床と不定形なものについて」に入り、p.1193の下から7行目のqu'il aimait(「切れ目」のよいところ!)まで、読みました。今日読んだ中では、Des queを二つ用いた息の長い一文が、内容的にも重要な、じつに見事な文でした。色彩というものを本質ではなく(光の)効果として捉える新しい見方が印象派を産んだこと、そして、(根が古典主義の)ドガはそうした新たな見方には一定の距離を置いたことが語られていました。絵画史のなかのドガを短い文章で端的にまとめた味わい深いテクストです。来週はオープンキャンパスのため休講。次回、8月3日は最終回となります。今まで通り、予習をよろしく。