開講しました!

 本日、開講です。学部の各論と大学院の特論の合併授業です。今年度は、ヴァレリーの青年期の詩篇を集めた『旧詩帖』を読みます。1890年代にいろいろな雑誌に発表したものを、後年、多少なりとも手を入れて、1929年に決定版が出た詩集です。そのため、初出誌の版と決定版では、詩によってはかなりの表現の違いが見られます。この授業では、まず、広く流布してきた決定版のテクストを読んで詩に親しんだのち、初出誌のテクストに遡って、それに基づくWhitingの解説を読んでいきます。一篇一篇、しっかりと味わいながら読んでいこうと思います。来週はさっそく最初の詩、「紡ぐ女」の決定版のテクストを読みますので、予習をよろしく。余裕のある方(特論として授業を受けている大学院生のみなさん)は、初出誌のテクストとホワイティングの解説のほうもよろしく。