今日は、p.84の下段のヴァレリーの発言の6行目まで、読みました。ベルトロ氏の質問に対して、ヴァレリーは、芸術家の自己模倣は作品の価値レベルの維持という観点から考えられるとして、不均衡性を排除して連続性を確保するためのあり方として自己模倣と自己刷新は両立する、と答えています。このあたりの基本にある考え方は、やはり、技量の重視という古典的な見方で、ヴァレリーの変わらない部分です。このあと、絵のラベルをとるかとらないかという議論が続きます。それでは、また来週。