今日は、p.344の2行目まで、読みました。自分の人生を描くこと、芸術家としての理想と現実生活の私性とが切り離しがたく結びついていること、それがベルト・モリゾの特徴であることを、ヴァレリードガセザンヌやモネたちとの対比において強調していました。ベルト・モリゾのお父さんは会計検査院の審議官を務めた高級官僚でしたが、芸術に対する愛情が深い人だったようです。娘の絵の才能を見抜いてギシャールにつかせ、ギシャールはコローを紹介して、ベルトは先達の指導を受けながら技術を磨いていきます。授業のラスト、少し急いでしまいましたが、p.343の下のほう、「瞬間の光はわれわれにひとつのテクストを与える」以下の部分は名文だと思います。次回(11月30日)でこの「ベルト・モリゾについて」を読み終わる予定です。予習をよろしく。