「英雄的な死」の55行目まで読みました。短編小説のようなこのテクストには、しばしば息の長い構文が出てきますが、フランス文学を学ぶ人間には、とても勉強になります。ボードレールの散文は、全体として、古典主義的均整美に満ちた、格調の高い文章であるように思います。是非、何度も声に出して、じっくりと読み味わってほしいものです。さて、このあと、ファンシウールはどうなるのでしょうか? 物語を丁寧に追いながら、テクストの十分な予習をどうぞよろしく。
 今日は授業の終わりに授業評価アンケートを実施しました。ついでに、成績評価の方法について確認をしました。授業に継続的に出席をし、訳読の発表をきちんとこなしていれば、単位的には問題ありません。さらにプラスアルファを目指したい方については、7月29日(火)夕方5時締切で『パリの憂鬱』をめぐるレポート(2000字程度)を受け付けます(テーマ自由。レポートを出すことが、マイナス材料になることはありませんが、必ずプラスになるとも限らないという点をあらかじめご了承ください)。急に真夏のような暑さになりました。体調を崩さないよう、ご自愛のほどを。