今日は、先週に続いてプルーストの『失われた時を求めて』から「スワンの恋」の一節を、読みました。冴えわたる心理描写とは、こういうテクストのことを言うのでしょうか。一読してすっきりしないけれども、注意深く再読すると複雑ながら真に迫ったリアルな感覚が感得される――そんなテクストがたくさん出てきます。根気が要りますが、その分、「読んだ感」がありますね。次回はヴァレリーを紹介します。予習をどうぞよろしく。