今日は、p.126の上から11行目の途中まで、読みました。思考についての思考、いわばメタ意識が常態化したと仮定して、思考の「あらゆる組み合わせ」の汲み尽くし(極限)に至る境地が仮想されます。メタ意識の習慣化の実現はあくまで仮定ですが、ヴァレリーにはこの境地への強い願望があるようです。「持続しすぎた思考の外に出て目覚めることができる力」への憧憬は、ヴァレリー自身のかつての情動的な固定観念(ロヴィラ夫人への想像恋愛事件)の反動かもしれません。