今日は、ヴァレリーレオナルド・ダ・ヴィンチ方法序説』の本文テクストに入り、第二段落の終わり近く、p.121の6行目まで、読みました。私たちの想像力と理解力を目いっぱい発揮しながら対象の精神を思い描く作業が、結局は、私たち自身の想像力と理解力の可能性の開発であること、私たち自身の思考の豊饒化の作業そのものであるということを、第一段落は語っているようです。また、そこに垣間見られる〈germe〉(萌芽)の認識には、デカルトの〈bon sens〉(良識)の認識につながるものが感じられます。ヴァレリーの若々しい想像力論あるいは想像力開発論はじつに読み応えがありますね。では、また来週。