今日は、『黄金仮面の王』のテクストp.8の13行目まで、読みました。黄金仮面の王は、盲目のヒジリの不吉な言葉に不安を感じつつ、自分の素顔を確かめたいと思って、鏡がひとつもない王宮を抜け出します。森にたどり着いた王は木の枝を折りますが、その、折った枝の描写が印象的でした。この13行分の描写は、その後の物語の展開の完全な象徴的予兆となっています。使われている語彙のひとつひとつのイメージ効果に注意しましょう。この先、果たして物語は予想通りの展開となるでしょうか? では、また来週。