今日は、先週の残りの部分(成熟期のヴァレリー詩学をまとめたところ)をざっと説明してから、第4番目の詩「ヴィーナスの誕生」を、ひととおり読みました。イメージが定まらないところがいくらか残りましたが、無理に急ぐ必要はまったくないので、とりあえず、語彙的・統辞的な面を中心に検討を加えました。同じ音の繰り返しがもたらす一定の効果については、皆さん、だいぶ敏感になってきました。次回は1890年のヴァージョンを読み、解説をざっと見ておくことにしましょう。