今日は、第2断章の第82行まで、読みました。一度は愛で結ばれた恋人たちが、その後、すぐに愛と憎しみの交錯や、別れの悲しみなどで、ぐちゃぐちゃになっていく様が、第44行から第82行までの箇所に描かれています。第63行からの20行分は、イメージのつかみにくいところが多く残りましたが、基本的なテーマは「未練」でしょう。このあたりのぐちゃぐちゃとした叙述は、そのまま、ぐちゃぐちゃとした未練の感情の再現になっているかもしれません。次回は、第2断章の残りを読みます。ロマン主義的な恋愛の虚妄に対して、ナルシスの絶対至上の自己愛が賛美されます。では、また来週。