東北大学文学部オープンキャンパス公開講義

 今日は、オープンキャンパスの二日目。午後2時から3時まで、文学部第1講義室にて、高校生のみなさんを相手に、「文学都市パリの構造」と題する公開講義を行いました。フランスの首都パリは歴史のある美しい街です。中世の昔からパリはさまざまな文学作品の舞台になってきました。今回は、そんな文学都市パリをめぐって、〈城壁〉と〈階層〉をキーワードに、皆さんと一緒に散歩を試みてみました。取り上げた作品は、ヴィヨンの詩「昔の美女たちのバラード」、ボードレールの詩「太陽」(『悪の華』所収)、バルザックの小説『ゴリオ爺さん』、フローベールの小説『感情教育』、セリーヌの小説『夜の果てへの旅』、以上五作品です。短い時間でしたが、パリという都市と文学の濃〜い関係をめぐって、いくらか興味深い具体例を提供できたとしたら幸いに存じます。では、みなさん、よい夏休みを!