今日は、「英雄的な死」の最後まで、読み終えました。君主の嫉妬やファンシウールの矜持から、お小姓の小憎らしい感じに至るまで、リアルかつ知的な描写はリズムと緊迫感がありました。文句なしに面白い、短編小説的散文詩でした。さて、今期の授業用に用意したテクストは、これでひととおり読み終えることができました。みなさん、しっかりと予習をしてきてくれたおかげで、テンポよく、ボードレールの世界に浸ることができました。来週は最終回、筆記試験です。授業で読んだテクストの復習問題(辞書なし)と実力問題(辞書可)の二段階です。みなさんの健闘を願っております。